tag:studio Interview

訪問時には新型コロナウィルス感染防止の為、最新の注意を払い感染対策を講じた上で撮影・取材を行っております。

今回はtag:studio田口さんのインタビューとなります。

Instagramにて、石倉から田口さんのギターを弾いてみたいと声をかけさせていただいたことがきっかけで、今回の話が実現しました。

田口さんがどのような想いで楽器制作を行っているのか、ご覧ください。

楽器業界に参入したきっかけを教えてください

元々楽器が好きで、楽器業界で仕事がしたいという気持ちがあり、それでESPにアルバイトで入って、SCHECTERの倉庫番をしてそこからですね! 倉庫番をやってから営業やイベント企画をやって、東京の外れと千葉と埼玉を担当しましたね。赤羽とか西荒井とかの楽器屋さんを回ってたなぁ。

中学生位からギターを始めて、家業が木に関わる仕事をしているということもあって、木に関わり、ギターに関わる仕事をしたいなと思って。

ルーツに「木」があるんですね

あとは同じ木でも面白いことを俺はしたいなって思ってて。

親への反発心とかグレたとかじゃないですよ()

256歳まで営業の仕事を続けてきたけど、同世代の友人達みんなが親の自営業を引き継ぐために秩父に戻ってきてて、俺もそろそろ家業を引き継ごうかなぁと思って戻りました。

秩父に戻ってから5年位はギターと離れて家の仕事に没頭してましたね。

 

しばらくして信州に行く機会があり、国産アカマツの廃材で作られたギターを見る機会があって、秩父にも良い木がたくさんあるなと感じました。

秩父産の材や廃材でギター作ったらおもしろいだろうなぁと。

その勢いで秩父の新たな産業になったら盛り上がると思って、秩父市と協力して今年20203月に3本作りましたね!

この3本のギターは、制作をお願いした工房と何度も折衝を重ねてやっと完成しました。

杉と檜(ヒノキ)のギターは、国産メーカーのアーティストモデル担当のクラフトマンの方に作ってもらったけど、普段ギターの材に使わない木材持って行ったら「バカかこの野郎!」って言われつつ、何とか作ってもらいましたね()

ウイスキー樽のギター『WHISKY BARREL GUITAR』は、2018楽器フェアでGEN GUITAR AWARDを受賞したL‘s TRUST(エルズトラスト)さんに作ってもらいました。樽の間に別の木材を入れたらオリジナルな雰囲気が出るなど様々なアドバイスをもらって完成しましたね。

秩父は森林が多いから、いろいろな木のフェスや展示会に出展していて、この作ったギター達も展示しようと思っていたけど、この社会情勢で一回も出展できていないんですよね。(展示会自体がなくなっちゃって)表に出せなくなっちゃって。

 ※写真左から順に他社製品、『WHISKY BARREL GUITAR』、『月白』、『朱華』。『朱華』は、樹齢200年の杉の木目が美しい魅せるギターです。

今後の展望について教えてください

いろいろなミュージシャンの方とコラボレーションしていきたいですね。

既に某ヴィジュアル系バンドのアーティストさんに使ってもらいました。

ウイスキー樽のギターは、ウイスキー好きのミュージシャンに手に取ってもらえたら嬉しいですね! また、秩父にはワインの樽もたくさんあるので、次はワイン樽のギターで作ってみたい。あとはさまざまな廃材をトップ材に使った試みとか!

JAM²とコラボしてくれるきっかけは何でしょうか

おもしろそうだったから、ですかね()
新しい形の楽器の接点になるなぁと!

連絡もらったのが嬉しくて、友達感覚で会ってみようかなぁと思いました。
自分あんまり壁がないんで()

楽しかったので定期的に秩父飲みやりましょうよ!

インタビュー前夜に、田口さんに秩父の美味しいホルモン屋さんや素敵なバーをご紹介いただきました。

JAM²を通じてBaumweltのギターを弾いてくれるお客様にどの辺を試してほしいとかありますか?

絶対他にはないオリジナリティを見てほしいですね。見た目や音を含めたオリジナリティ。
基本的にtag:studioはどんな木材でも製材できるので、そこも伝えられたら嬉しいかな!

田口さんにとって廃材に対する想いを教えてください

廃材って自由でルールがないから何やっても全部OKみたいな!
そのままだと捨てられちゃうからもったいないし。その気持ちがギターにも家具にも反映されてますね。半分趣味みたいなものかな? 

最後に、田口さんの持っている機材を教えてください

PRSSCHECTERBHですね。PRSはかっこよくて憧れみたいな感じで!
後はBLACKSTARのコンボタイプ!

今回は本当にありがとうございました!

また秩父で飲みましょう!

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